後期文化人類学
第2回
- 19C後半〜20C初頭:米英にて進化主義人類学、ドイツにてドイツ=オーストリア伝播論
- 進化主義人類学
- モーガン・タイラー・フレイザー
- 文化間の類似性の理由を、単系進化論で説明する
- 単系進化論:人類に共通するひとつの進化のレールを各民族がたどっていく。民族間の違いはそのレール上での立ち位置(進み具合)の違いである。
- 心的斉一性:人間の心はどこでも同じ、という仮定
- フレーザーの三色の糸
- 伝播論
- ラッツェル・フロベニウス・グレーブナー・シュミット
- 類似性の理由を、文化間の伝播で説明
- 単一のレールがあるわけではない。伝播の範囲などが問題になる
- 形態基準
- 例:弓がしなっているのは必然(しなっていなければ矢を飛ばせない)。弓の断面には任意性があり(円や半円)、そのような特徴の組み合わせが形態基準。
- 出自(descent):共通の祖先に基づく関係性。社会的構築物。父・祖父をたどる場合は父系出自。母系出自も同様。
- 親族の呼称
- 類別的(classificatory)体系:異なる系譜的位置にある親族をクラスにまとめる
- FZ, FBW, MZ, MBW $\in$ 「おば」
- 記述的(descriptive)体系:父・母・娘など基本的な関係を組み合わせて遠くの親族を記述する
- 類別的(classificatory)体系:異なる系譜的位置にある親族をクラスにまとめる
第5回(10/30)
- Radcliff-Brownによる進化主義批判。構造機能主義。
- リアペ
- トンガ族のZS/MB間の関係については、進化主義的説明の、母権制が父権制の前にあったとする恣意性が取り除かれて、より筋の通った説明になったと感じました。
- ヌエル族での分裂と融合のバランス、すなわち対立する敵集団がいてはじめて個々の特徴が決まるという点や、セクションが子のセクションを再帰的に含む点はヌエル族に限らず身近な場面でも見られるように思います。
- [[ ソシュール ]]的かも?
- なんでもかんでもソシュールにするな
- 記号と再帰の言葉を借りれば、構造的でもあり、セクション階層は構成的でもある
- [[ ソシュール ]]的かも?
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